【新春企画】

福袋調査 プレゼント結果発表


●応募総数343名

 お待たせしました1月5日掲載の福袋調査のプレゼントの発表です。200字以上の原稿つきという高いハードルにも関わらず、応募総数343名と予想をこえる多数の応募をいただきました。読者のみなさんの福袋に対する高い関心がうかがわれます。応募された作品もレベルの高さに驚かされました。ご応募いただいたみなさまありがとうございました。

 当選は、各店舗一人のつもりでしたが、どうしても落選にするのは惜しい何点かについては「佳作」とさせていただきました。賞品の福袋は一つしかないので、佳作の方にはオリジナル腕時計「PC Watchウオッチ」を差し上げます。

 では、さっそくいってみましょう。【コメント】は編集部のコメントです。


●T・ZONE Apple館 部門

【入選】
 今年初めて福袋を購入しました。購入したと言っても、久しぶりに遊んであげた我が家の長男がおもちゃ屋で一言、「パパ、ピカチュウの大きな袋欲しい」である。1ヶ月2万円の小遣いの中から5,000円は大きな痛手だが、「子供のため」を思えば(実際はあとからママに請求して5,000円は戻ってきたが)と購入しました。買った本人も初めての福袋(家族全員が初めての経験)ということもあり、正月からこの事件(?)で我が家は大騒ぎ。子供は蚊帳の外、パパとママは新婚カップルのように仲良く中身を確認。結局子供より大人の方が楽しんでいたような。

 中身の方は、手のひらピカチュウとゼニガメ、ポケモンカード、ポケモンの人形、なぜかゲームボーイソフトとプレイステーションのソフト……実売価格は1万円以上でした。
(匿名希望)


【佳作】
 実は、私は福袋に目がないのです。昨年までは、一年間に必要な衣料品は、すべて福袋でまかなっていたのですが、どうしてもセーターばかりとなってしまい、今年は妻から福袋禁止令が出されてしまいました。どうしても欲しい私は、何とかパチンコ屋の福袋(2,500玉)をGETした限りです。

 パソコンの福袋は昨年購入したのですが、今年は秋葉原に行く暇がなかったために、購入することができませんでした。ただ、昨年購入した福袋は、くだらないソフトばかりの福袋に当たってしまい、あまりいい思い出がありません。結構良い品が入っているという話を聞くとどうしても欲しくなってしまいます。

 ぜひ、福袋ください。
(匿名希望)

【コメント】
 ビデオCD 16枚組ということで、正直、応募がないんじゃないかと心配していました。なにしろ、ここで福袋を買った方の怒りのお便りも複数届いていたので……。しかし、なんと10人以上も応募がありました。理由としてカーナビ、ハイサターンなど再生機器を持っていても再生したことがないからというのが多く笑えました。試してみたいけどお金を使いたくないというのはよく分かります。カーナビでビデオCDが再生できるのがあるというのは盲点でしたね。
 入選作はコメント不要ですね、お幸せに。佳作は「どうしてもセーターばかりとなってしまい」というフレーズが最高です。


●T・ZONE ミナミ 部門

【入選】
 私も数年前までは、福袋マニアでした。(今はかなりおさまっていますが……)その時の経験から、最も重要なことは、「福袋屋さん」から仕入れたお店の福袋には手をださないということです。

 今回取材されたような大規模店ではそのようなことはないのが常識ですが、ちょっと小さなお店では、この手の仕入れが行なわれているようです。文具店でもないのに「千代紙」が入っていたり食器店なのに「カセットテープ」が入っていたりと、私もかなりやられました。

 これを見分けるのは、なかなか難しいのですが、ひとつの手としては、そのお店の人に聞くことです。御法度のように思えますが、「このお店で売っている物が入っているんですよね?」って聞けば、店も信用が大切ですから、それだけは嘘がつけません。危ない福袋を買う時には、ぜひご参考にしてください。
(Konomi)

【コメント】
 ここは応募が少なく、穴でした。さすがにApple館よりは多かったですけど……。Microsoftグッズって人気ないんでしょうか。
 東京の浅草橋の問屋の店先では、年末が近づくと、クリスマスや新年の飾り付けとともに、福袋を出荷する姿がよく見られます。


●ヤマギワ東京本店 部門

【入選】
 昨年、今年と2年続けてT・ZONE札幌店の福袋を買いました。福袋には実際のところあまり期待しておりません。不良在庫とまでは言いませんが、あまり売れ行きのかんばしくないものを優先的に入れているのではないかという疑問がぬぐいきれないもので。

 ではなぜ2年連続で福袋を買ったかというと、友人3人との協同購入なのです。久しぶりに顔をあわせて、酒をくみかわしながら、酔った勢いでゲームを行ない賞品として福袋の中味を一品ずつ取り合うのであります。高価なものだと友人関係を損ないそうなので、クズな福袋がちょうどいいのですね。

 昨年はテレビ番組の出演者性別当て、今年は野球のドラフト方式で中味を奪い合いました。それぞれ好みがかちあったり、意外な物を欲しがったりでけっこう楽しめます。

 ちなみに今年の目玉はノート用のキャリングバッグでした。1万円の福袋に6,800円のバッグはまあまあといったところでしょうか。次に人気のあったのがワイデックスのクリーナーでした。定価ベースで15,000円程のものだったようです。

 来年も酒の肴に購入することでしょう。こりないこと。
(rose42@mxg.meshnet.or.jp)


【佳作】
 場所は吉祥寺のロジャースで、当たるとハワイ5本、ビデオデッキ等があるそうでかなりの行列ができておりついつい引き込まれてしまいました。大きな段ボール箱で重くハワイは無理かと思いながらも少し期待しながら家で中をあけてみると、なんとそこには考えてもみなかったものが……。

 まず最初に目に飛び込んできたものは、巨大な柿ピーの袋。さらにその下に同じく巨大な落花生の袋。しばらく唖然としてしまいましたが気をとりなおし、まだ重いものが、あの手応えのあったものがあるはずと下の方をみると、なんと洗濯用洗剤のセット……。

 すこし顔が引きつりながらも、残りをみてみないと(ひょっとして目録が)と思いさらに中をみると、でるはでるはくだらないものが。安い果物ナイフとキッチンはさみ、いかにもちゃっちいドラクエの腕時計、ヨーヨー、ちっちゃな天ぷら鍋。全部普通に買っても元がとれていないよっきっと。

 さらにドラクエの腕時計はベルトと本体を止めるところのプラスチックの部分が割れていて使えず、さらに時計としても時刻あわせもできないし、リセットさえできない状態(不良品)。在庫処分するんじゃねーよ、正月早々不機嫌な私です。
(初夢で柿ピー)

【コメント】
 実用性の高い内容だったせいか、ヨドバシAVに続き2番目に応募が多かったです。
 両方ともハズレの話なのですが、ユーモアをもって受け止められているところがいいですね。入選作は、楽しんでいるようすがよくうかがえ、まねをしてみたくなります。佳作は選考中に「柿ピー」で通用するほどウケてました。情景が目に浮かびます。


●新宿ヨドバシカメラ AV館 部門

【入選】
 今年も、第一弾はやはり去年同様福袋特集ですね。待ってました。

 私もヨドバシカメラのお年玉箱を八王子店で購入しました。実は、あの箱には、カメラ関係とゲーム関係があり、私はゲーム関係のを購入しましたのでご報告します。

1.ゲームボーイポケット(赤)
2.ラジコンのトラック(15cmくらいの大きさ)
3.新種発見たまごっち(英語版)
4.ゲームボーイのカセット 2本 (アルレッドチキン、馬券王V3)
5.サターンのCD 2本 (シャイニング・ウイズダム、野茂英雄ワールドシリーズベースボール)
6.VHSテープ120 1本
7.カセットテープ 1本
8.ミッキーのタオルハンカチ
9.PHSの引き換え券(加入料別)
10.プレイステーション本体の当たり券 >ラッキー(^o^)

 ゲームボーイポケットは必ず入っているそうです。また、当たりはプレイステーションの他、NINTENDO64、サターンもあるそうです。

 たまたま当たりでしたが、そうでなくてもそこそこ元は取ったって感じです。あとは、サターンのゲームが中古屋さんで買い取ってもらえればラッキーなんですけどね。
(梶原 肇)

【コメント】
 記事では一番好意的に書いていたためか、応募が多く100通を越えました。
 当選作は記事の追加情報を正確にまとめてあり、好感を呼びました。来年はフォームを作ってみなさんからレポートを募集するという手もありそうですね。中古屋に売るというのでは、ブティックの福袋で気に入った一着以外は全部売って元をとるという方もありました。


●新宿ヨドバシカメラ OA館 部門

【入選】
 ふっくぶくろー。ふっくぶくろー。サンフランシスコにはない ふっくぶくろー。何も選べないふっくぶくろー。

 この何年か、福袋なんて買ったことがない。なぜなら、福袋買うほど、お金と勇気がないからだ。就職して3年目、そんな 弱さから開放されるときが来るはずだった。しかし、今はサンフランシスコ。

 ちなみにもう日本に帰ります。
(後藤 和貴)


【佳作】
 私は、ちょうど仙台の実家に帰省していて仙台名物初売りに行って福袋を買いあさりました。まずは奥さんをたてて、彼女の好きなディズニー系福袋2品(各3,000円)、マクドナルド(2,000円、2,000円分食事券+おもちゃ)、サンリオ(1,000円)子供衣服2品(各5,000円)を購入。至ることころで鐘をならし町中活気にあふれていました。

 仙台の場合、福袋も有名ですが、商品券が有名です。2割増し、3割増しは当たり前。今年見たなかでは5割増し商品券というのがあり、しかも景品どっさり。これは、メガネ屋、かばん屋、お茶屋が多いのですが、パソコンにも?割増し商品券があれば、間違いなく走るのですが…….

 Web Pageでも紹介していたヨドバシカメラですが、仙台ヨドバシカメラに行ってみました。同じく福箱を9,000円で売っていました。私は買いませんでしたが、買って中身をあけている人を覗いてみると、IXYというカメラ+その他いっぱいが入っていたようです。この福箱は、一般用として販売されており、その他にゲーム用の福箱も同じ値段で販売されていました。ゲームにも種類があるため店員にゲームの種類を尋ねたところ、セガサターン系のゲームソフトが主で、ゲーム機本体は同梱されていないとの事でしたので、購入しませんでした。

 私がヨドバシカメラへ行ったのは、デジタルカメラ購入が目的で、別の店の広告で初代サイバーショット16,800円を見たので行ってみましたが当然売り切れ、で、ヨドバシでPC Watchでもコストパフォーマンスに優れていると評価されていたDS-20を購入してきました。価格は税込み26,000円でしたので、まあまあでしょう。妻子持ちですので、奥さん子供に福袋買い与えて、私はちゃっかりデジカメ購入という作戦は大成功でした。
(豊田 浩一)

【コメント】
 カメラをのぞけばAV館とだいたい同じ内容なのに応募は半分以下で、ここも穴でした。
 当選作は力の抜けたユーモアに負けました。頭のなかで「ふっくぶくろー」の声がこだまします。
 佳作で紹介されている仙台の初売りについては、他の投稿でも「ポストに入りきらずドアノブにぶら下げていくぐらい折り込みチラシが入る」とか、「布団をひいて待っている人がいる」とか他県人には想像できない状況のようで、いつかは仙台で年を越したいと思わせるものがあります。


●ビックパソコン館 新宿東南口店 部門

【入選】
 どうしても福袋を買い求める気持ちを押さえられない場合には、まず先にギフトショップに行って、素敵なラッピング(包み紙)を買っておこう。そうしてから、目的の福袋を買いにゆこう。

 福袋を買ったなら、心の高まりを大いに感じよう。その次にやってくる悲しみに備えよう。悲しみが襲ってきたなら、くだらない品々を、さっさと、さっき買った素敵なラッピングに包んで、知りあいへあげてしまおう。今年のお年玉として。そうすれば、あなたの悲しみは、すくなくとも他の人の喜びに置き変わるであろう。

 福袋には、持っているものや必要の無いもの、サイズの合わないもの等がどっさりと、悲しみとともに詰まっている。これを飛んでいかせるには、こうするしかない。持ち続ければ、悲しみはあなたに居着いてしまう。
(黒猫ぼんべい)


【佳作】
 今年も行きました。除夜の鐘と同時に開催される深夜の初売りセール。そろそろ万年着たきりすずめのスラックスやジャケットもおさらばしなければと思いつつ、目指すはヤング(!?)カジュアルファッション店。それはアーケード街のど真ん中にあった。アーケードの端から見てみるとはるか向こうに明るい光と多くの人だかり!

 「おぉ、翼よ見よ。あれがパリ(ファッション)の光ぢゃ」と光のほうに進みだすと、右手にシャッターがおりて通用口だけ開いている店があった。通用口からもれる光は怪しさをかもし出し、そこから覗いた兄ちゃんいわく「○○パソコンショップの初売りでぇ~す(暗)」

 怪しさに負けて手に入れた福袋とは……プレイステーションと初代ファミコンのセットだった。「どないせぇゆうんぢゃ!」初代ファミコンを手に途方に暮れた平成10年の幕開けであった。
(みんなのたけ坊)

【コメント】
 ここも応募があるかどうか心配していましたが30通以上もあって、やっぱり世間は広いよなぁ~としみじみ感心しました。ダウンケット(羽毛入りの四角い布)をダウンジャケットと勘違いしている人も多かったですけど。
 これまた両方ともハズレの話なのですが、本人が余裕をもって受け止めているので素直に笑えます。でも、いくらラッピングされていてもくだらない物をもらったら知り合いの人も怒るとおもいますけど。初代ファミコンは私なら「けっきょく南極大冒険」か「イー・アル・カンフー」をやります。あのシンプルさがハマります。


【総評】
 応募作の8割ぐらいの方は、「自分にとって不要なものが入っている福袋は、**年の人生で一度も買ったことがない。」と書いていらしゃるので、担当者としてはちょっとさみしかったです。まぁ、正直、一万円の福袋ではずした日には泣くに泣けませんけど。

 逆に好きな方は、「泊まり込みで並んで……」、「親戚一同で打ち合わせて10袋買って……」、「もうすこし早ければ10万円の福袋買えたのに……」とエネルギッシュで、圧倒されました。

 配偶者のどちらかが福袋ファンで、もう一方がそうでない場合は、なにかとトラブルになるようですが、お正月早々のことなので、仲良くあってほしいと祈ります。

 では、最後に来年のみなさまの福袋には大きな幸せが入っていることを祈って、今回は終了とさせていただきます。来年にむけていろいろ考えてますので、ご期待ください。

□参考記事
【1/5】【新春企画】秋葉原・新宿 福袋調査「赤い袋に幸せは入っているか」
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/980105/fuku.htm
【'97/1/6】新春福袋ショッピング「福袋は、目玉商品と盛りだくさん感が命」
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/970106/fuku.htm

('98/1/14)

[Reported by date@impress.co.jp]


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