リコー、JPEG2000のエンコード/デコードが可能なLSIを開発

7月3日 発表

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 株式会社リコーは3日、JPEG2000形式で画像を圧縮・伸張できるLSIを開発、2001年の第3四半期中にサンプル出荷を開始すると発表した。

 JPEG2000は今年1月に制定された、画像圧縮符号化技術。従来のJPEGよりも高い圧縮効率を備えながら、画像の劣化が少ないことが特徴。また、可逆圧縮・伸張機能や、高圧縮時でもブロックノイズが発生しないという特徴をもつ。

 動画・静止画共に高画質を維持しながら、より高い圧縮効率が得られるため、デジタルカメラなどでの採用も期待されているが、従来のJPEGにくらべて変換速度が遅いことが問題となっていた。

 今回発表されたLSIは、JPEG2000の処理に必要なウェーブレット変換や算術符号化、符号生成・解析などを1チップ化した、画像圧縮・伸張LSI。これらをハードウェア化したことによりJPEG2000へのエンコード/デコードが高速化され、VGAサイズの動画を30fpsの速度で処理できるようになったという。

 また、JPEG2000のタイルデータ変換用チップも同時に開発された。このチップと画像圧縮・伸張LSIを、バッファメモリ(SDRAM)と組み合わせることで、リアルタイムでのエンコード/デコードが可能になる。

 当初は、同社のコピー機などへの採用を予定しており、画像処理用の各種アプリケーション向けとして外販も行なう。

□リコーのホームページ
http://www.ricoh.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.ricoh.co.jp/release/device/jpeg2000/index.html
□JPEG/JBIGコミッティー(英文)
http://www.jpeg.org/
□関連記事
【5月24日】【キーワード】JPEG2000
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010524/key166.htm#JPEG2000

(2001年7月3日)

[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]

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