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キヤノン、広角端28mmの「PowerShot S60」

6月中旬 発売

価格:オープンプライス

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 キヤノンは、広角端が28mm相当の3.6倍ズームレンズを搭載した「Powershot S60」を6月中旬に発売する。価格はオープンプライス、店頭予想価格は6万円前後。

 上位コンパクトデジタルカメラであるSシリーズとしては約1年半振りの新製品。横長のボディや電源スイッチを兼ねたレンズカバーなどは継承された。ボディはアルミマグネシウム合金製で、S50に対して薄く軽量となった。

 レンズは広角寄りとなり、35mm換算で28~100mm相当の3.6倍ズームとなっている。F値はF2.8-5.3。マクロモード時の最短撮影距離は4cm。

 レンズ構成は7群8枚で、非球面レンズは2枚使用。一部に、従来のガラスモールド非球面レンズよりも屈折率の高い「UAレンズ」を使用している。

 CCDは1/1.8型で有効画素数は500万画素。記録画素数は2,592×1,944/2,048×1,536/1,600×1,200/640×480ピクセル。記録メディアはType2 CF。

 動画撮影機能は最大640×480ピクセル、10fpsで最長30秒。

 画像処理プロセッサはDIGIC、オートフォーカスは9点測距AiAFと、キヤノンの代表的な技術を採用している。

背面 カバーを閉めた状態

 S50から操作系が改良され、ワンプッシュで印刷/データ転送ができるイージーダイレクトボタンの採用、十字ボタンの大型化、ズームレバーの背面配置、メニュー画面の改善などが行なわれた。

 ファインダーは光学ファインダーと1.8型低温ポリシリコン液晶モニタを備える。

 起動時間は、約2.9秒(液晶使用時)、連続撮影枚数は約2.0枚/秒(高速モード時)。バッテリはリチウムイオン充電池で、撮影可能枚数は約240枚(液晶使用時)

 本体サイズは114.0×56.5×38.8mm、重量は約230g(本体のみ)。

 オプションは、焦点距離2倍のテレコンバーター「TC-DC10」(12,600円)、防水ケース「WP-DC40」(20,790円)、ワイヤレスコントローラ「WL-DC100」(3,150円)などが新たに用意される。

テレコンバーター
TC-DC10
防水ケース
WP-DC40

 Sシリーズはキヤノンのコンパクトデジカメの中ではGシリーズに次ぐ位置付けで、「持つ喜び」と「撮る楽しさ」をキーワードに上質感を特徴としている。

 しかし、ボディのスリムさや、大型液晶、低価格などがトレンドとなっているコンパクトデジカメ市場では、主流からはずれた印象もあった。

 今回のS60は、広角端を28mmに拡張しながら、望遠端を米市場で必須とされる100mmを確保し、UAレンズの採用でコンパクトさを維持するなど、長い準備期間にふさわしい内容となっている。広角28mmという新しい武器を備えたS60が市場でどのように評価されるか注目される。

□キヤノンのホームページ
http://canon.jp/
□ニュースリリース
http://cweb.canon.jp/newsrelease/2004-06/pr_pss60.html
□製品情報
http://cweb.canon.jp/camera/powershot/s60/index.html
□関連記事
【2003年2月28日】キヤノン、PowerShot S50とIXY DIGITAL 400
~S50は同社初の500万画素コンパクト機
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0228/canon2.htm

(2004年6月3日)

[Reported by date@impress.co.jp]


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