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NEC三菱、Adobe RGB対応の広色域22型CRTディスプレイ

12月下旬 発売

標準価格:オープンプライス

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 NEC三菱電機ビジュアルシステムズ株式会社は、「Adobe RGB」にほぼ完全対応する広色域22型CRTディスプレイ「RDF225WG」を12月下旬より発売する。受注生産による販売で、価格はオープンプライスだが、実売価格は80万円程度となる見込み。

 米Adobe Systemsの画像編集ソフト「Photoshop」で用いられている標準の色空間であるAdobe RGBに対し、CIE xy色度図上の面積比で97.6%の色再現域を持つCRTディスプレイ。

 現在CRTや液晶ディスプレイではsRGBに対応するものが主流を占めるが、sRGBはAdobe RGBよりも色再現域が狭いため、sRGBのディスプレイはAdobe RGBデータを完全に再現できないという制約がある。ちなみに、同社の従来品ではAdobe RGBの色再現域は72.5%に留まる。

 同社では、RDF225WGのメリットとして、Adobe RGBをほぼ完全に再現できるため、Adobe RGBデータを印刷せずにディスプレイ上で色の確認ができる点を挙げている。また、最近では一眼レフなどプロ向けデジタルカメラでもAdobe RGBを採用するものが増えており、それらの画像の表示、評価、編集にも好適としている。

Adobe RGBとsRGBの色再現域の比較 インクジェットプリンタとsRGBの色再現域の比較

 最大解像度は2,048×1,536ドット、最大輝度は100cd/平方m。走査周波数は、水平30~140kHz/垂直50~160Hz。インターフェイスはD-Sub15ピンを2系統装備する。本体サイズは495×477×486mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約29.3kg。

 DDC/CIに対応したカラーキャリブレータがオプションで用意され、ディスプレイの輝度や色温度を調整できる。

代表取締役社長の松田博利氏

 RDF225WGは業務向けとして位置付けられているが、7日に行なわれた製品発表会では、同社代表取締役社長の松田博利氏が、今後コンシューマ向け製品にもAdobe RGB対応の製品を開発する意向であることを明かした。

 松田氏によれば、技術的には現時点でもAdobe RGB対応の液晶ディスプレイも製品化できるが、まずは今回の製品で市場の反応を確認してから商品展開を図る構えだという。

 同社では、業務向けとしてLEDバックライト方式の液晶ディスプレイや、コンシューマ向けの低価格液晶ディスプレイなどを検討している。

□NEC三菱電機ビジュアルシステムズのホームページ
http://www.nmv.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.nmv.co.jp/press/index_pressH151007.html

(2003年10月7日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]


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